INTERVIEW WITH MANA WADA

これは、インサイドセールスに携わる人たちの物語

ひとつのメール、ひとつの電話が、
誰かの意思決定を動かし、企業の未来を少しだけ変えていく。

本シリーズでは、最前線で働く人たちの声を通して、
この仕事のリアルと、その内側にある想いを届けます。

今回登場するのは、インサイドセールス歴5年、
テレアポとヒアリング業務を担う和田真奈さん。
一度は自信を失いかけながらも、再び現場に戻り、
いまはリーダーとしてチームと向き合い続ける彼女の物語です。

03 PROFILE

インサイドセールス歴5年

和田 真奈

新卒でZenken株式会社へ入社。現在はインサイドセールス部門のリーダーとして、後輩育成やチームマネジメントにも取り組んでいる。テレアポでは“声だけで伝える力”を武器に、1社1社へのアプローチを丁寧に積み重ねる。休日は趣味の料理やゲームでリフレッシュ。

理想の働き方を求めて

大学で栄養学を学んでいたことをきっかけに、食品メーカーの営業職を中心に就職活動をしていた和田さん。当初は、なんとなく営業の道を志望していたが、活動を進めるうちに、次第に違和感を抱くようになったという。
「ある日、すでに出来上がっている商品をお店に営業するということが、自分の中でしっくり来ていないと気づいたんです。お客様の声を耳にしても、自分が商品やサービスづくりに直接関われない。そんなポジションで働くことに、本当にこれでいいかなと思い始めました」。

視野を広げようと他業界へも目を向けるなかで、偶然、Zenken株式会社に出会った。
「合同説明会でたまたま知って、その後会社説明会に参加したんです。最初はそこまで強く志望していなかったけれど、人事の方の誠実な対応や、社員ブログから感じた“助け合いの文化”に惹かれました。『一人じゃなくて、チームで助け合って乗り越えていける場所』。そう思えたことが、入社を決めた大きな理由でした」。

どんな映画の
ヒロインやヒーローにも
カッコ悪いときはある

入社後はじめての配属は、テレアポ営業の中でも難易度が高いSEO商材の部署。1日100件架電してもなかなか成果が出ず、専門知識も求められるなかで、悩む日々が続いた。そんななか、2年目には代理店の営業指導チームへ異動。他社の営業マンに、自社商材のテレアポ方法を教えるというポジションだった。「当時はまだテレアポに自信がなかったので、不安も大きかったです。でも、指導した方から『アポが取れました!』とか『受注につながりました!』って連絡をもらえた時、心からうれしくて」。自分の成果以上に、誰かの結果を支えることにやりがいを感じるようになったという。

その後、新卒で最も成長し活躍した社員に贈られる“新人賞”を受賞。期待を胸に、さらなる成長の場としてフロントセールスに挑戦した。ところが、待ち受けていたのは、営業力・提案力が問われるシビアな現場で、思うように成果が出せない日々。それでも約3年間、必死に努力を重ねたが、結果は思わしくなく、ついには挫折。“自分はできない人間なんだ”と、恥ずかしさすら感じていたという。そんな時に異動が決まり、お世話になった上司へ異動の挨拶をしたところ、思いがけない言葉が返ってきた。

「今の和田さん、めちゃくちゃカッコ悪いね!(笑)でもどんな映画のヒロインやヒーローにも、カッコ悪いときはある。そのあと乗り越えてカッコよくなるから、いい話になるんだよね。和田さんがこのままカッコ悪いままかどうかは、知らないけどね(笑)」。
この言葉は、落ち込んでいた和田さんの気持ちを奮い立たせる、大きなきっかけとなった。

原点回帰

部署異動後、再びプレイヤーとしてテレアポ業務へ戻ることに。なかなか心機一転とはいかず、自身の力不足を感じ、落ち込んでしまう瞬間もあったという。ところが、新人指導など人に教える機会が増えるなかで、かつて代理店の営業指導チームで感じた仕事へのやりがいや喜びを、再び実感するようになった。「私のやりたいこと、やりがいって、これだったんだなって思い出したんです。仲間に支えてもらって、また気持ちを前に向けることができました」。

その後、社内にインサイドセールス部門が新設され、和田さんは同部門へ異動。現在はリーダー職として、テレアポやヒアリング業務、またチームメンバーのマネジメント、沖縄オフィスのメンバー育成にも取り組んでいる。「自分のために勉強するより、誰かに教えるために学ぶほうが合っているんです。“もっと教えてあげたい”という気持ちが、モチベーションになるんですよね」。

この異動は、仕事のキャリアだけでなく、自身の生き方を見直すきっかけにもなったそう。「フロントセールスの頃は、仕事とプライベートの両立が難しくて。でも今は、心にも時間にも余裕があります。今の自分には、この働き方が合っていると感じています」。自分の強みを活かせて、プライベートとの両立もできる。インサイドセールスという働き方そのものに、手応えを感じているそう。

顔が見えなくても、想いは伝わる

Zenken株式会社のインサイドセールス業務は、リスト作成、アタック(テレアポ、DM、SNSでのアプローチ)、ヒアリングの3工程に分かれている。そのなかで和田さんが担当するのは、テレアポとヒアリング。いずれも、顔を合わせず“声で想いを届ける”コミュニケーションが求められる。「電話越しで、面識のない方のテンションをあげていくって難しいんです。でも、声の抑揚や間、トーン、言葉選びにきちんとこだわれば、豊かに伝えることができると思っていて。自主練習だけでは気づけないことも多いので、上司や部下とのロープレはとても大事にしています。そのなかで得られる気づきが、成長への一番の近道だと思っています」。

あらためて、インサイドセールスの魅力を尋ねた。「リスト作成をするメンバーにとっては、商材にあったリストを見つけられたとき。『この会社さんなら絶対お役に立てます!』っていう、宝探しみたいな感覚が近いのかなと思います。リストアタックやヒアリングのメンバーは、『この会社さんには、こんなトークが刺さるんじゃないか?』『メールにはこんな一文を加えたら絶対ささるだろうな』といった一社一社ごとにアプローチの工夫を施して、成果に繋げるところにやりがいを感じているように思いますね」。

そんな和田さんには、お客様との強い絆を感じた忘れられない経験があるそう。制作を提案した採用メディアの公開後に、感謝の食事会に招かれた時のことだった。「手作りのクイズを作ってきてくれたんです。画用紙に『このページのこの部分には、何が書いてあったでしょう?』と、サイトの隅々まで出題されていました(笑)。お客様がそのサイトを大好きになってくれていたんですよ。そのことがひしひしと伝わって、プロジェクトに関わったメンバーみんなで、心から喜び合いました」。

強くて楽しい、チームを目指して

チームのマネジメントを行う和田さんには、“社外の商材も扱えるインサイドセールスチームを作る”という夢がある。「もともとインサイドセールスは、会社の中の一事業部の一つの商談のアポ取りを代行する、という役割でした。それが今は組織が大きくなり、会社の様々な事業部の商材の販売営業を任せてもらえるになりました。次は、これまでの知見や経験を活かして、他の会社さんの商材を販売できるような組織へと成長できたらいいなと思います」。

また、さまざまな成功と挫折を経験してきたからこそ、和田さんには仲間への強い想いがある。
「働くことが“仕方なくやるもの”ではなく、“めちゃくちゃ楽しい”と感じられる人が増えてほしくて。私自身、いろんな経験をしましたが、今こんなに楽しく働けているので(笑)。仕事は、人生の長い時間を費やすものなので、ちゃんと成果も出しながら、『つらいけど楽しいよね』って言えるようなチームをつくりたいです。目の前のチャンスには全力で向き合って、仲間には感謝をきちんと伝える。そんな空気をこれからも大切にしていきたいと思っています」。

和田さんは今日も、インサイドセールス部門を支える“縁の下の力持ち”として、お客様や仲間の挑戦と成長をそっと後押ししている。

頑張り屋さんの和田さんの“癒やしアイテム”

MAMBOグッズ

最近は、ライフスタイルショプCLASKA Gallery & Shop "DO" オリジナルの大人気キャラクター「 MAMBO (マンボ)」に目がないそう。気に入ったグッズを見つけては、少しずつ揃えているとのこと。次のお目当ては、お弁当箱だとか。

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